【黄金時代を味わえる豪華客船】
クイーン・エリザベスといえば誰もが認める豪華客船の代名詞です。世界一有名な客船と言っても過言ではないでしょう。
たしかに高級なラグジュアリー船は他にも数魚く有りますし、豪華客船の名にふさわしい華麗な内装の船もいろいろあります。
でも、豪華客船が黄金時代を迎えていた1900年代の伝統と歴史を感じさせることが出来るのは、やはりクイーン・エリザベスを置いて他にないといえるのです。
映画でも有名な「タイタニック」をはじめとする豪華客船が海を行き来していた頃、ホワイト・スター・ラインとキュナード・ラインという、英国の2大汽船会社がありました。
タイタニックを所有していたホワイトスター・ラインは現在クイーンエリザベス他女王船を所有するキュナード・ラインに吸収合併されましたが、
その質の高いサービスは現在もキュナード・ラインの船長以下乗組員全員に受け継がれ、襟元にもホワイトスター・サービスのバッジを着用しています。
豪華客船の黄金時代そのままの英国流で上質なおもてなしを受けることが出来るのは、クイーンエリザベスなど女王船を置いてありえないということなのです。
英国王室の郵便事業を担っていた王室との縁の深さを誇りとする、英国紳士・淑女にふさわしいロイヤルなサービスを
古き良き時代の雰囲気を色濃く残した船内で心ゆくまで味わってみたいなら、やはりクイーンエリザベスを選ぶべきですね。
【女王船ならではの掟】
いまやクルーズ客船はカジュアル化も進み、1泊あたり1万円以下で乗船できるお手軽な時代へと変化しています。
しかし、クイーンエリザベスなど女王船に関しては、今でも客室のカテゴリーによって利用できるレストランや施設を分けている、
受け取り用によっては階級差別にも感じる制度を設けています。
この制度はもともと王室の方々や文化人などのプライバシー守り、
また一般乗客も高貴な人たちが乗船しているという緊張感を味わわせることなく船旅を楽しんでほしいという配慮から生まれたものでした。
現在はカテゴリーによって利用できる出イニングやラウンジはあるものの、
スタッフのサービスはどのカテゴリーの乗客であろうと変わらぬ「ホワイトスター・サービス」ですし、
乗客のほうで手頃な値段の客室を選んだり、特別なアニバーサリー旅行には上級客室を選んだりと言う「選ぶ楽しみ」を与えているようなものなのです。
上級客室の場合はディナー時は常に男性はジャケットとネクタイ着用ですし、
フォーマルナイトには女性はぜひイブニング・ドレスを着てきらめくアクセサリーもつけて、
思い切りドレッシーに豪華客船の夜を楽しんでほしいものですね。
クルーズ客船の最大の魅力は「非日常の世界を体感できること」なので、女王船ならまさに貴族の船上生活を味わえること請け合いです!
【クイーンエリザベスの見どころ】
船内に入ると3層吹き抜けのアトリウムが貴方を迎えてくれます。
階段の正面には寄せ木細工で作られた女王船の姿がありますが、実はこれは現エリザベス女王の甥で世界的彫刻家のリンリー子爵の作品。
華やかな生花と共に乗船を祝ってくれているかのようです。
船内とは思えない3階建て800人収容のロイヤル・コート・シアターには実際にエリザベス女王が着座されたボックス席もありますよ。
シャンデリアが輝くボウル・ルーム「クイーンズ・ルーム」ではダンスパーティが開かれ、昼間はアフタヌーンティーで英国伝統のティータイムを味わえます。
エリザベス女王の胸像や肖像画もあちこちに飾られており、自分も王室の一員になった気分になれますよ。
本好きな方には約6千冊の蔵書を誇るライブラリーで過ごすのをおすすめします。
初代女王船から引き継がれた歴史ある地球儀も趣き深いですし、毎日用意されるクロスワード・パズルを解くのも楽しいですよ。
タバコが好きな方はチャーチル首相ゆかりのシガーラウンジで葉巻をくゆらせたり、
お酒好きな方はミッドシップス・バーで歴代最高位のキャプテンにちなんだドリンクもいかがでしょうか。
巨大な温室のようなガーデン・ラウンジでは光があふれており、観葉植物に囲まれた居心地良い豊かな時間をゆったりと過ごす事が出来ます。
海の上で特別なことをせずただくつろぐ、そんな贅沢な時間こそがクイーンエリザベスの最高の楽しみ方なのでしょうね。